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SHODOSHIMA

オリーブ、二十四の瞳、そうめん。瀬戸内海で淡路島に次いで2番目に大きな島、小豆島と聞いて思い浮かべるイメージかもしれない。最近では、2010年から始まった瀬戸内国際芸術祭の会場として、数多くの観光客が訪れることでも知られる。
面積153.25㎢の広さを持つこの島は、牛を横から見た姿に例えられ、顔部分である西側が土庄町、胴体部分は小豆島町と二つの町からなる。人口はおよそ26,000人。ここ数十年では、毎年300〜400人が移り住んでいる。

島の魅力は、海と山に囲まれた美しい自然と、豊かな食文化。「日本の棚田百選」の一つ、中山千枚田や、潮の満ち引きによって現れるエンジェルロードは絶景スポットとしてお馴染みだが、圧巻なのは、古墳時代に第15代応神天皇によって手植えされた御神木「宝生院のシンパク」と、巨大な岩が積み重なった「重岩」。その土地が持つパワフルな生命力に圧倒され、神秘的な体験となるはず。

また、そうめんと同様に、製塩業が盛んだったため発展した醤油醸造も江戸時代から続く主要産業だ。現在でも完全木桶仕込みの醤油を醸すヤマロク醤油を筆頭に、20軒以上の醤油蔵や佃煮工場が集まる「醤の郷」で、歴史を感じるのもおすすめ。

一方、軽やかな風が吹き抜けるのも小豆島のいいところ。瀬戸内海の凪いだ水面のように、肩の力が抜けた心地よい場所が点在する。都会から移住した夫婦が営むオーガニック農園で採れた野菜(味が濃い!)を提供するカフェ、樹齢千年のオリーブの大樹が見守るゲートウェイ・リトリート、大阪出身のオーナーが山を開墾しオープンした島唯一のワイナリー、土庄港そばのとびきり美味しいピッツェリア……挙げたらキリがないほど、口福でいっぱいだ。

出会う人、訪れる場所すべてが、島の風土や面白さに向き合い、さまざまな形で体現している。それも気負わずに。軽やかさと重厚さ、商業の土庄町と産業の小豆島町、海と山。東と西では獲れる魚の種類も異なるという。対照的な二つの顔を持つ小豆島は、きっと旅人を飽きさせない。

STAY
千年オリーブテラス for your wellness
Millennium Olive Terrace for your wellness
樹齢千年のオリーブが見守るウェルネスガーデン

オリーブの島を象徴する千年オリーブテラス for your wellnessは、「何もない贅沢。ただ自然に包まれている」体験ができる、とっておきの場所。スペインから移植された「樹齢千年のオリーヴ大樹」がシンボルとなり、心と体がととのう。オーディオガイド付きマインドフルネス体験や、オリーブオイルテイスティング体験も興味深いが(事前予約制)、慌ただしい日常を忘れて、ゆっくり宿泊するのがおすすめ。「ミッション」「ルッカ」「マンザニロ」とオリーブの名を冠した3つのヴィラでは、シンプルな部屋でサウンドメディテーションプログラムを聴きながら、深い眠りにつくことができる。一棟貸切のサウナ付きヴィラは、瀬戸内海へと続く大きなテラスに、小豆島の醤油作りに使用されていた木桶を再利用したサウナと、実際に小豆島で使われていた五右衛門風呂や土風呂、釜風呂を再活用した4つの浴槽、焚き火スペースが。朝日を眺めながら楽しむ温冷浴は最高だ。

夕食は島の伝統芸能、農村歌舞伎を見学する際に食されてきた割子弁当を。朝食は、小豆島の棚田でつくられた白米を鍋で炊き、熱々のごはんを自社農園の小豆島産エクストラバージンオリーブオイルと塩、ほんの少しの醤油のみで。塩と醤油も含めすべて小豆島産のものを使用。究極にシンプルだが、これがびっくりするほどおいしい! あまりのおいしさに、敷地内のエントランス「The GATE LOUNGE」で自社農園のオリーブオイルを買い求めるほど。朝日と共に目覚め、口福の朝食、樹々の美しい緑を見る。五感がととのえられ、原点に戻れる、特別なリトリートだ。また、今春にはオリーブにハーバルスチームサウナとメディテーションルーム付の部屋もオープン予定。

 

Info

香川県小豆郡土庄町甲2473

Tel:0879-62-8989

営業時間:9:00-17:00(最終受付16:30)

休日:水、木(日帰り体験のみ)

1000olive-terrace.com

@1000olive_terrace

@thestay-1000oliveterrace

日本料理・島宿真里
Shimayado Mari
静謐な空間で小豆島ならではの食材に舌鼓

醤油蔵が並ぶ「醤の郷(ひしおのさと)」からすぐという、観光に最適なロケーション。全8室のこじんまりとした島宿は、「ひしおでもてなす」がテーマ。築90年超の母屋と蔵は、かつて「母の民宿」として営業されていたという歴史が。現在、登録有形文化財となった母屋では、地元特産の醤油を使った「醤油会席」が楽しめる。瀬戸内で採れた魚や野菜など、地元の美味しいものを、小豆島の特産である木桶仕込みの醤油でいただく。特に、諸味たれや二段熟成といった4種の醤油でいただくお造りは、小豆島でしか味わえない格別な一皿。全部屋には源泉掛け流しの温泉風呂がつき、時間や人の目を気にせず、ゆったりくつろげる。気になる泉質は、美肌の湯として知られる「メタけい酸」を含む柔らかなお湯。湯上がりには、自家製の果実酒で、身体の内外がよろこぶステイに。

Info

香川県小豆郡小豆島町苗羽甲2011

Tel:0879-82-0086

チェックイン14:00-18:00、チェックアウト10:00

休日:不定休

mari.co.jp

@shimayado_mari

別邸・海音真里
Umioto Mari
海を見てただぼんやりする、そんな贅沢な滞在を

シックな黒塀と石垣に出迎えられる海音真里は、石が建築のテーマ。玄関に使用されているのは、香川県で採石される庵治石だ。全6室はすべて海に面し、夕暮れや朝焼けが彩る空と海を堪能できる。部屋はもちろん、浴室やダイニングもオーシャンビュー。凪いだ海を見つめていると、忙しない日々の暮らしを忘れさせてくれそう。お待ちかねの食事は、小豆島産のオリーブオイルを主役にした「オリーブ会席」。当館のコンシェルジュが厳選したオリーブオイルを、一皿ごとにペアリング。食前のジュースから、先付け、お造り、焼き物、お椀、最後のデザートまで、オリーブオイルが食材を豊かに引き出す、まさに小豆島ならではのごちそう!
オリーブオイルのテイスティングも体験できるので、興味があればぜひ。

6部屋の名前「さ」「と」「え」「の」「ゆ」「め」を繋げると、店主の母である名前が隠されている。心のこもったもてなしが、親密なひとときを約束する。

Info
香川県小豆郡小豆島町堀越字東脇478 

Tel:0879-82-0086

営業時間:チェックイン 15:00-18:00、チェックアウト12:00

休日:不定休

uminoshijima.com

@umioto_mari

ノーテル
NOTEL
暮らすようにステイし、歴史ある農村を深く知る

2024年夏にオープンした、山間の農村地域、肥土山にあるゲストハウス。20年前に廃校となった小学校をリノベーションしてつくられた。HOMEMAKERS Farm & Cafeの2階にある。

東京出身の柿迫航さんが小豆島の歴史に惹かれ、移住したのは2019年。グラフィックやUI/UXデザイナーとして働いていたため、宿泊業に関しては素人だったが、「友だちが来たときに泊まる場所がない」とNOTELを開業。HOMEMAKERSの三村拓洋、ひかり夫妻、建築家、商店店主と共に5人代表で運営している。

「肥土山は人との結束が強い。年に3回草刈りをするなど、地域での行事が多いのですが、人口が減ってきています。これでは結束が継続できません。実際に小豆島に住んでみてわかったことですが、観光で訪れる人の大半は1日だけのショートトリップ。それではもったいないので、泊まることでこの地域の解像度を上げてもらおうと。NOTELが肥土山の玄関口になれたらいいなと考えています」

共同キッチンには必要な調理器具や小豆島の醤油や塩、その他の調味料が揃っているので、肥土山の新鮮な食材を使って自炊するのがおすすめ。夜は満点の星空を見ながら、早めの就寝を。



Info
香川県小豆郡土庄町肥土山甲1735

info@notel-hitoyama.jp

営業時間:チェックイン 15:00-18:00 、チェックアウト 11:00 ※取材時点

休日:不定休

notel-hitoyama.jp

@notel_hitoyama

ACTIVITY
小豆島八十八ヶ所霊場 72番札所
72nd Okunoin Kasagataki Sacred Site
険しい崖の先に広がる絶景と神聖な場所

小豆島八十八ヶ所霊場の中で最もハードと言える、72番札所、滝湖寺と奥之院 笠ヶ滝。本殿に辿り着くには、階段、第1崖、第2崖と3つの難関がある。厄除けの階段を上がって登場する崖は、鎖に掴まりながら登ろう。登り切れば、眼下に広がるのは絶景。さらに真っ暗な岩の中を登ると本殿に到着する。途中、「幸せくぐり」と呼ばれる木枠が嵌められた岩があるので、細身の人はトライしてみても。本殿では撮影禁止のため要注意。岩場は滑るため、雨の日は避け、スニーカーなど歩きやすい靴で参拝したい。

Info
香川県小豆郡土庄町甲笠滝406

Tel:0879-62-1017

入山時間:8:00-14:00

EAT & DRINK
ピザ カモス
Pizza Kamos
島の恵みに彩られた、豊かでおいしいピザ

2019年にオープンしたPIZZA KAMOSは、土庄港から歩いて5分ほどの住宅街にある。店内はカウンター席とテーブル席、そしてテラス席もあり気持ちの良い空間。オープンキッチンのためピザ窯でピザを焼いているところが見られるので待っている間も楽しい。

香川県産さぬきの夢や、島内の森製麹所の麹を使い、手ごねで作った生地を4日間低温熟成させている。生ハムと半熟卵、モチモチ生地の相性が抜群のビスマルク(2,000円)もおすすめだが、グリーンレモンオリーブオイルを使用した「瀬戸内しらすと小豆島レモンの“瀬戸内ピザ”」(1,900円)は、島のおいしさがギュッと凝縮した一枚。とびきりおいしいピザを堪能したい。来訪の際は、早め行くか予約を取ってから行くのがおすすめ。

Info
香川県小豆郡土庄町甲吉ヶ浦6190-80

Tel:0879-62-8731

営業時間:11:00-14:00 ※売り切れ次第終了

休日:月

@pizza_kamos

創作郷土料理 曆 こよみ
Koyomi
小豆島出身の作家、壺井栄の物語を含んだ一皿

古民家を改装した空間でいただくのは、島の食材を使った郷土料理。『二十四の瞳』の著者、壺井栄の文学作品に書かれた島の食や風習を反映した料理が楽しめる。「地域や風土を感じる料理を味わっていただきたいと思っています」と、小豆島出身の店主、岸本等さん。例えば、さつまいもに小麦粉を混ぜて炊いた「芋ねり」は、栄の小説『暦』に夜食として登場し、白いご飯に具を混ぜる島の郷土料理「かきまぜ」は、『岸うつ波』に描かれる。そうめんは、随筆集『袖ふりあう』に記述されている作り方を踏襲して、硬めで提供される。「TVが無い時代は画一的な料理が入ってこなかった。それが郷土料理の魅力。壺井栄の著書に触れると、小豆島の食についての描写が多く、タイムカプセル的な部分があると感じます」。岸本さん夫婦は、地元の80歳超のおばあちゃんに郷土料理について聞いたり、栄の作品を読んで、島の面白さを探究している。「小豆島は瀬戸内海の中で規模が大きいので、挑戦しやすい風土がある。野菜も魚もバリエーションが豊富です」

店内や厨房からは海が望める。「小豆島は穏やかで住みやすい。海に囲まれているので、抜ける場所がありますね」

Info
香川県小豆郡小豆島町西村1816-1

Tel:0879-62-8234

営業時間:Lunch 11:30-13:30、Dinner 18:00-21:30 ※要予約

休日:月、火

koyomishodoshima.jimdofree.com

@koyomi.shodoshima

自然料理 肚
Hara
地元の食材をメインに、“肚”が喜ぶ料理を

大阪で修行した店主の前川貴志さんが小豆島に移住し、2024年にオープン。天然の魚と小豆島の無農薬野菜のみを使用し、「天然素材でお客様の“肚”に届きやすい料理」を提供している。「小豆島は関西からも近いですが、本島からの交通手段は船なので、旅している感じがします。そして、景色に感動しました。このお店では、生産者さんの顔が見える食材を主に使っています」。お昼の「本日の日替わり御膳」(2,500円)では、小豆島で獲れた鱧のそぼろご飯や、かますの幽庵焼き、酢だこ・あん肝など旬のものが供される。自家製味噌のお味噌汁も染み入るおいしさ。無化調なのもうれしい。

Info
香川県小豆郡土庄町淵崎甲2153-2 2F

Tel:080-3162-7264

営業時間:11:00-14:00

休日:火、水

@__ha_ra__

ホームメイカーズ
HOMEMAKERS Farm & Cafe
野菜のおいしさと豊かな時間に触発される

2013年に三村拓洋、ひかりさん夫妻が始めたオーガニック農園。もともとは都会で暮らしていたが、消費し続ける生活に疑問を抱き、震災や、瀬戸内国際芸術祭で触れた小豆島の魅力をきっかけに移住。その畑で採れた野菜を使った食事やデザートが楽しめるカフェを仲間たちと運営している。「旬であること、新鮮であることのダイレクト感を伝えたい。野菜の“走り”“盛り”“名残”に合わせたお料理をお出ししています」とひかりさん。年間を通して育てている野菜は、約100種類! そのどれもが力強い。店頭でも採れたての野菜や自家製ジンジャーシロップ、ぽん酢を購入することができるので、訪れた際はぜひ。

土日祝限定のオリジナルスパイスカレー&グリーンサラダ(1,400円)は、「来てくれた方に、ボリュームも見た目も『わぁ!』って言ってもらいたい」という思いが結実した、看板メニューのひとつ。

Info
香川県小豆郡土庄町肥土山甲1735

Tel:080-4425-8192

営業時間:11:00-17:00

休日:水、木

homemakers.jp

@homemakers.jp

ドニーズバー
Doni's bar
自然派ワインが豊富にそろう隠れ家バー

酒店「エスポアおおもり」の地下に、まるで秘密基地のように広がるのがドニーズバーだ。自然派ワインに精通するソムリエとソムリエールが選んだ約200種類のワインが出迎える。軽いおつまみから、しっかりお腹を満たすものまで、フードも充実。おすすめは、「赤ワインが美味しい小豆島の豚とひよこ豆の煮込み カスレ」(1,000円)。居心地の良さとワインのおいしさでついつい長居してしまいそう。

Info

香川県小豆郡土庄町甲270-1

Tel:0879-62-1306

営業時間:10:00-22:00(bar18:00~)

休日:火、第一水曜日

donisbar.com

こまめ食堂
Komame Shokudo
棚田を見渡しながら、島の真髄を丸ごといただく

湯船の銘水で育てた棚田のお米を使ったおにぎりが食べられる家庭食堂。昔話に出てくるような看板メニューの棚田のおにぎり定食(2,500円)、そうめんセット(2,200円)、またもう一つの人気メニューであるオリーブ牛ハンバーガーセット(1,700円)など、中山千枚田を望みながら、地元食材がふんだんに味わえる。ちなみにオリーブ牛とはオリーブのしぼり粕を配合した特別な餌で飼育された牛のこと。オリーブに多く含まれるオレイン酸の効果により、柔らかく、あっさりしていて、肉の臭みがない高級ブランド牛。こまめ食堂でしか味わえないハンバーガーなので、ぜひ食べてみて欲しい。

Info

香川県小豆郡小豆島町中山1512-2

Tel:080-2984-9391

営業時間:11:00-15:00(予約受付時間:当日朝 9:00-11:00)

休日:火、木

@komame.cafe

キッチン Uchinku
Kitchen Uchinku
島の野菜と魚を、「じぶんち」感覚で満喫する

住宅街に突如現れる、カフェレストラン。そうめん工場の倉庫をリノベーションした店内は、たくさんの人で大賑わい。「自分の家」という意味の方言である店名の通り、リラックスしながら小豆島の野菜を使ったメニューが堪能できる。自家製のチャバタや豆腐のパンも美味。代表の西本真さん夫妻がつくる、あたたかい雰囲気も心地いい。2025年4月には、車で5分離れた草壁港近くに飲食複合施設Cultiva(カルチバ)をオープン。島の特産品も買えるので、UCHINKUと共にぜひ立ち寄りたい。

Info

香川県小豆郡小豆島町安田甲235-6

Tel:0879-62-8116

営業時間:Lunch 11:30-15:30(L.O 14:30)※無くなり次第終了 

Dinner 18:00-22:00(L.O 21:00)

休日:日、月

@kitchen_uchinku_shodoshima

珈琲とおやつ タコのまくら
Tako no Makura – Coffee & Sweets
島の食材を使った、どこかホッとするお茶の時間

大正時代に建てられた古民家を改築したカフェの目の前は海! 抜群のロケーションでいただくのは、店主ヤマちゃんが手廻し焙煎機で焙煎した珈琲とおやつ。香川県産小麦、島の平飼い卵を使った焼き菓子は絶品。2009年にカフェ計画を始動してから、棟梁の逃亡など6年の紆余曲折を経て誕生した空間は、まるで親戚の家を訪ねたようにくつろげる。7〜9月は島のフルーツを使ったかき氷が登場(かき氷のみ提供)。

Info

香川県小豆郡小豆島町池田1336

Tel : 0879-62-9511

営業時間:12:00-16:30

休日:Instagram確認

takomaku88.com

@takomaku88

まめまめ びーる
Mamemame Brewery
眺めのいいバーで飲む、個性的なクラフトビール

坂手港近くの坂の途中にある、クラフトビールブルワリー。大阪から移住した夫婦が、定番4種、季節限定約10種のビールを醸造している。West Coast IPA「みどりまめまめ」や、飲みやすいホワイトエール「しろまめまめ」が人気だが、麦芽、ホップ、酵母、水、100%小豆島の原料を使った「SHODOSHIMA100」など、ユニークなビールも。併設するバーでは、「のみくらべえらべる3種」(1,600円)が人気。塩麹鶏のからあげや、メキシカンナチョスなどのおつまみも一緒に味わえる。

Info

香川県小豆郡小豆島坂手甲769

Tel:0879-62-8670

営業時間:12:00-17:00(L.O 16:30)

休日:火、水

mamemamebeer-shodoshima.com

@mamemamebeer.shodoshima

VISIT
小豆島酒蔵 Morikuni
Shodoshima Sake Brewery Morikuni
島唯一の酒蔵で、地酒と粕汁、米粉コッペパンを

築100年近くの元佃煮工場をリノベーションし、2015年に酒蔵を立ち上げた。35年ぶりに地酒を復活させた小豆島唯一の酒蔵には、13種類の日本酒が並ぶが、島の棚田で収穫される米と、さぬきオリーブ酵母を使用した純米酒「はちはち」は、ここでしか味わえないユニークな逸品。ぜひお土産に。ギャラリーSHOPに併設するカフェ&バーでは、酒粕を使った料理やお菓子が楽しめる。地元の食材を使い、おばあちゃんが手作りした具だくさん粕汁は、旅で疲れた胃に優しく沁みわたり、身体の芯からポカポカ温まる。粕汁がセットになった「杜氏のまかない飯」で、1日の活力を。

ほんの数十秒歩いた場所にあるMORIKUNIベーカリーは、2015年オープン。酒米の米粉を使ったコッペパンが名物だ。酒造りにおいて余った酒米を米粉にし、イタリア料理店「Ristorante FURYU」シェフ兼「ミノリ ジェラート」オーナーの渋谷信人さんがレシピを開発。手持ちに最適なサイズ感なので、一番人気の「大吟醸酒粕あんこコメコッペ」(380円)や揚げパン(250円)をお供に、島歩きに出かけたい。

Info

香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010-1

Tel:0879-61-2077

営業時間:9:00-17:00(カフェ&バーは11:00-17:00)

休日:木(MORIKUNIベーカリーは水、木)

morikuni.jp

ヤマロク醤油
Yamaroku Soy Sauce
89本の大杉桶で仕込む、深く、まろやかな醤油

明治初期に建てられた蔵で造られる醤油は、すべて木桶仕込み。「乳酸菌や酵母菌などの微生物が木桶につく。木桶で発酵し、熟成するから複雑な味と香りになり、おいしい醤油が出来上がります」。そう教えてくれたのは、ヤマロク醤油五代目の山本康夫さん。看板商品の「鶴醤」は、1〜2年熟成させた生醤油を、再度桶に戻し、さらに2〜3年仕込む、二度仕込み。とんがった塩気がまるでなく、まろやかで深いコクと香りが楽しめる。丸大豆、小麦、塩というシンプルな材料だからこそ、数値だけでは説明できない、木桶ゆえのおいしさが宿る。木桶で仕込む醤油は、全醤油生産量の1%というから驚くが、それだけ管理が大変で、手間がかかるということ。それでも、大手メーカーが使用するタンクではなく、木桶を使うことに誇りを持つ。その情熱は、実際に大工の同級生と、日本で唯一大桶を製造する大阪の藤井製桶所へ見習いに行ったほど。だが、現在は木桶職人のなり手が減ってきている。「木桶文化を守り、未来へ発展させるため、2012年に『木桶職人復活プロジェクト』を発足。各地でワークショップやセミナーを積極的に開催しています」

6月上旬からお盆までの期間は、木桶仕込みの醤油粕を堆肥として育てた「醤とまと」(1個100円)を販売。隣接する「やまろく茶屋」のオリジナル醤油デザートも要チェック。

Info

香川県小豆郡小豆島町安田甲1607

Tel:0879-82-0666

営業時間:9:00-17:00

休日:無休

※もろみ蔵見学も可能だが、事前に納豆を食すのは厳禁。

yama-roku.net

@yamaroku.shoyu/

マルキン醤油記念館
Marukin Soy Sauce
身近なのに意外と知らない、醤油の製造工程と歴史を学ぶ

1987年、丸金醤油創業80周年を記念しオープン。醤油の一大産地、小豆島における醤油の歴史や製造工程が、多くの写真や当時の道具と共に展示されている。知識が高まったら、生醤油を使った名物「しょうゆソフトクリーム」(350円)で、甘じょっぱい風味を楽しんで。

Info

香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1850

Tel:0879-82-0047

受付時間:9:00-16:00 

休日:不定休

marukin.moritakk.com

224ワイナリー
224winery
島内初のワイナリーで見つける、飲み心地のいいワイン

小豆島の西側、瀬戸内の島々を見渡す丘の上に、島内初のワイナリーが誕生したのは2022年。醸造家・志賀隆太さんが、もともと森だった土地を5年かけて開墾し、ブドウの根元に堆肥を施すなどして土壌を整えた。

志賀さんがワイン造りを志したきっかけは、大阪で広告制作会社を営んでいた頃の出張先だったカリフォルニアだ。週末を使ってワイナリーを巡るうちに、10万円のワインと1000円のワインの価格差はどこから生まれるのかと興味を抱き、自ら醸造してみたいと考えるようになった。生まれも育ちも大阪だが、母の故郷である小豆島には幼い頃から親しみがあった。「海で釣りをしたり、楽しい思い出しかない。いつか住みたいと思っていました」と、定年後の移住を考えていたが、50歳で一念発起し島へ渡った。

現在はシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョンなど7品種を5区画で育てている。デラウェアとシャルドネをシャンパーニュ製法で醸造した「島シャン」は1400本が2ヶ月で完売した人気アイテムだ。シャルドネ100%の「小豆シャン」、小豆島産シャインマスカット100%を用いた微発泡白「ジェイドペティヤン」など、ワインのラインナップは年々増えている。

「人生のテーマは“楽しむ”がテーマ」とフレンドリーに語る志賀さんが造るワインは、彼同様、朗らかな味がした。

Info
香川県小豆郡土庄町甲3407-2

Tel:0879-62-8224

営業時間:9:00-11:30、13:00-17:00

休日:火

224winery.com

@224winery

なかぶ庵
Nakabu An
おいしい手延べそうめんが出来上がるまでを見学・体験

1590年代後半から作られてきた小豆島のそうめん。小麦粉、塩、水、乾燥を防ぐためのごま油という、至極シンプルな素材だからこそ、味の違いが際立つ。でも、意外と知らないのが作り方。なかぶ庵では、手打ちうどんのように生地を麺棒でうすくし、切るという通常の製法とは異なる手延べ製法を採用している。その違いを知るために、実際に工場を訪れ、製造風景を見学できるコースも。延ばし機にかけられた麺を分ける、箸分けの体験も可能だ(所要時間約50分)。手延べそうめんの奥深さを体感したら、お土産にそうめんを買って帰ろう。モチモチぷりぷりの生そうめんや、自社農園産のオリーブ果汁とエキストラバージンオイルを使ったオリーブ生そうめんなど、新しいそうめん食感に出合えるかも。

Info
香川県小豆郡小豆島町安田甲1385

Tel:0879-82-3669

営業時間:10:00-14:00(L.O.13:30)

休日:不定休

shodoshima-nakabuan.co.jp

重岩
Kasaneiwa
登りきった先で出合える、強いパワーと絶景

駐車場から山頂へ登ること約20分。絶妙なバランスで鎮座する巨石が目に飛び込んでくる。小瀬石鑓神社の御神体として祀られている重岩は、神が宿る石として人々の信仰を集めるパワースポット。自然なのか人工なのかは謎だが、圧倒されることは必至。頂上からは、豊島や男木島などが見渡せる絶景が広がる。訪れる際は歩きやすい靴で。

Info

香川県小豆郡土庄町小瀬

宝生院のシンパク
The Shinpaku of Hoshoin Temple
圧倒されながら感動する、樹齢1600年超の御神木

国指定特別天然記念物である、宝生院のシンパク。古墳時代、第15代応神天皇が手植えされた木として伝えられており、樹齢は約1600年以上! 1本が3方向に分かれた巨木は、圧巻の存在でありながら、訪れた人を包み込む神秘性を宿す。御神木をじっと眺めると、龍、象、亀の姿を見つけることができる。それぞれ、天に向かい幸せをつかみに行く龍、お釈迦様誕生に関わる象、長生きの縁起物である亀といった吉祥を表す聖獣。探すうちに清らかな気持ちになるから不思議だ。

Info

香川県小豆郡土庄町北山412

Tel:0879-62-0682

hoshoin.jp

エンジェルロード
Angel Road
潮が引く間だけ現れる、ロマンティックな道

弁天島と中余島の間で、1日2回の干潮時に現れる砂の道。大切な人と手を繋いで渡ると、願いが叶うと言われている。潮の満ち干きによって現れたり消えたりする道は、力強い朝陽から優しく包み込む夕陽までどの時間帯も神秘的で美しい景色を楽しむことができる。
道が現れる時間をチェックしてから立ち寄りたい。夜はライトアップされているので、昼とは違う月明かりがきれいな景色が楽しめる。

Info

香川県小豆郡土庄町甲24-92

営業時間:9:00-16:30

※道が現れる時間は、土庄町のサイトで確認を。https://www.town.tonosho.kagawa.jp/index.html

中山千枚田
Nakayama Senmaida
日本の原風景を訪ねに、小豆島の真ん中へ

約800枚の田んぼが並び、「日本の棚田百景」に選ばれた美しい風景を満喫できる。田植え後の青々とした初夏、収穫前の黄金色にきらめく秋など、四季折々の表情は、日本の原風景そのもの。瀬戸内国際芸術祭2025に出展された、台湾のアーティスト、ワン・ウェンチーによる竹の作品「抱擁・小豆島」が、棚田の奥に鎮座し、風景と調和する。

Info

小豆郡小豆島町中山

BUY
ミノリジェラート
Minori Gelato
土地の特性を生かした食材をジェラートに

2016年、瀬戸内国際芸術祭を機にオープン。醤トマトや小豆島酒造の酒かす、杉桶しょうゆなど、島の旬を詰め込んだジェラートは、加工から製法にこだわり、ひとつひとつ手作り。島レモンクリームやオリーブホワイトチョコなどのジェラートを挟んだ、塩サブレサンドも人気。オンラインでも購入可能なので、旅の思い出として自宅でも楽しめる。クリエイティブユニットgrafによる内装とグラフィックもスタイリッシュだ。草壁港のすぐ近くなので、天気のいい日は海を見ながら食べたい。

Info

香川県小豆郡小豆島町草壁本町1055-2

Tel:0879-62-8181

営業時間:12:00-18:00

休日:水、木

minorigelato.com

@minorigelato

そうめんや木箱
Kibako
400年受け継がれてきた、伝統製法の手延べそうめん

日本三大そうめんの一つ、小豆島の手延べそうめん。迷路のまち、土庄町にある「そうめんや木箱」では、より多くの人に味わってもらいたいと、イートインでそうめんやにゅうめんを提供している。小豆島の手延べそうめんは、温暖で穏やかな気候の瀬戸内海に浮かぶ小豆島の澄んだ空気と良質の清水、風味豊かで有名なかどや製油のごま油を使用。練っては寝かし、寝かしては延ばす。400年もの間受け継がれてきた手延製法を今も守り育てている。また出汁にもこだわっており、小豆島の醤油を使用している。お土産には手延べ 小豆島のおそうめん5束(550円)をどうぞ。

Info
香川県小豆郡土庄町甲413-2

Tel:0879-62-8520

営業時間:10:00-15:00

休日:水

@kibaco829

道の駅オリーブ公園
Shodoshima Olive Park
小高い丘に建つ、オリーブの楽園でお買い物

約2,000本のオリーブが植えられた畑や、シンボルであるギリシャ風車が出迎える。道の駅オリーブ記念館売店では、地元農家が作る最高品質のエキストラバージンオリーブオイルは約15種類から選べ、約30種類の世界のオリーブオイルとドレッシングをオリーブマイスターが厳選。オレイン酸の保湿効果と肌のはりと弾力を取り戻すビタミン類が豊富に含まれたオリーブ化粧品、またオリーブラーメンやオリーブサイダーなどオリーブづくし。小豆島の恵が詰まった素麺や醤油も種類豊富。お土産を買う際はここに来ればなんでも揃う豊富なラインナップ。

Info

香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1

Tel:0879-82-2200

営業時間:8:30-17:00

休日:年中無休

olive-pk.jp

クマ グローサリー
Coomyah Grocery
ロコが愛する、島のおいしいものを探すなら

4年前に小豆島に移住した夫婦が営む、食料品店。お店には、ホームメイカーズのジンジャーシロップやキッチンUCHINKUのひしおとまとソース、正金醤油のうすくち生醤油など、島内の作り手を中心とした、おいしいラインナップ。ホームメイドのドーナツやコーヒーも、店内の片隅でイートインできるから、ショッピングの合間にちょっと休憩を。

Info

香川県小豆郡土庄町淵崎甲2136-3

Tel:0879-62-9264

営業時間:11:00-18:00

休日:木、金

coomyah.com

文次郎農園
Bunjiro Farm
瀬戸内の気候が生んだ、味の濃い柑橘

まめまめびーるに納品に来ていた太田翔さんは、化学農薬や化学肥料を使わない柑橘栽培を行う文次郎農園の農園長。雨が少なく、温暖な小豆島の気候を生かした、味が濃い柑橘や米を作っている。おすすめは小豆島産せとかや、市場にはほとんど流通しない早摘みグリーンレモン。手にしているのは「みかんのわいん」。文次郎農園の温州みかんを、島唯一のワイナリー、224ワイナリーが醸造した一本。すべてオンラインストアから購入可能だ。趣味はライヴ活動というパワフルな太田さんは、小豆島と同じくらい晴れやかで穏やかなキャラクターだった。

Info

香川県小豆郡土庄町肥土山甲1185-1

Tel:090-5711-5434

bunjiro.co

@bunjirofarm

Photo Gallery

Shodoshima Map

瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、穏やかな海と山が近く、暮らしと自然、歴史と現在が無理なく同居している島。オリーブや醤油、素麺といった食文化の背景には、海と山の距離の近さ、そして人の手が丁寧に入り続けてきた時間がある。何かを「見に行く」旅というよりも、島のリズムに身を置き、感覚をゆっくりひらいていく場所。2泊3日くらいの日程が、その空気を身体に馴染ませるのにちょうどいい。高松や岡山からフェリーで小豆島へ。船が島に近づくにつれて、視界に入ってくるのは低い山と入り組んだ海岸線。到着した瞬間から、時間の流れが変わるのを感じて島に入る。いつもの忙しい時間を切り替える。

朝は早起きして山へ。昼は、島に根付く食文化を感じられる場所へ。長く続く醤油蔵や素麺工房を訪ねると、風土と発酵、手仕事が結びついてきた背景が見えてくる。観光施設というより、今も「つくり続けている現場」であることが、この島の魅力だ。午後は、少し静かな時間を。海辺を散歩したり、カフェで本を開いたり、何もしない時間を過ごすことで、島の空気がより深く身体に残る。夜は宿で、島の食材を使った食事をゆっくり味わいたい。

お土産には、島のオリーブオイルや調味料など、暮らしに持ち帰れるものを選ぶのもいい。小豆島の魅力は、旅が終わったあとも、食卓や日常の中で静かに続いていくことにある。

Seasonal foods in Shodoshima

The Best Souvenirs

小豆島の食は、特別な料理というよりも、季節そのものを静かに映している。瀬戸内の穏やかな海と、すぐ背後にある山。その距離の近さが、島の食材に輪郭を与えてきた。この島を旅するなら、風景と同じように、いまの季節を味わうことが、何よりの楽しみになる。

小豆島のお土産は、旅の記念品というよりも、島の暮らしや時間をそのまま持ち帰るものがおすすめ。オリーブ公園道の駅では、小豆島の恵みが詰まったお土産からオリーブものの品揃えが多彩なので自分用にもギフト用でも。また、醤の郷で一番奥にあるヤマロク醤油に訪れ、もろみ蔵を見学させてもらい醤油テイスティングで味と香りの違いを確かめつつ、醤油やポン酢、素麺やそばの麺つゆとして使える菊つゆはぜひともご自宅へ。さらに森製麹所(もりせいこうじょ)のこうじみそはどうしても手に入れたい一品だ。余計なものを加えず、発酵止めをしていない生きたままの味噌だから香り高くまろやか。特に天然醸造生みそ「極」は、自家製大豆を一粒一粒選別し、杉桶で仕込んだ限定品。使うたび、食べるたびに、島の空気や風景が静かによみがえってくるのがうれしい。

PHOTOGRAPHY: Shiori Ikeno
TEXT: Mika Koyanagi

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